アテローム

例えば頭にアテロームができた場合、手術時には患部と周囲数センチ程度をバリカンで髪の毛を剃り落としますから、術後数日間は半ば禿げ状態部分を気にしながら通勤・通学することなります。

アテロームはも拳大ほど大きくなると術後の感染症等の経過を診るため数日間入院することもありますが、そうでない場合は即日退院できる手術なのです。即日退院する場合は、化膿・炎症予防のための抗生物質や痛み止めが処方されます。そして全摘手術後一週間ほどで抜糸します。このときの痛みはありません。

むしろ痒みさえ感じます。しかし微かな感覚です。特に頭部にアテロームができた場合等は、無数に行き交う神経組織も切断することになるため、患部プラスアルファの部分の神経が感じなくなっています。同時に患部には当分の間髪の毛が生えません。髪の毛を成長させる物質を運ぶ神経が死んでしまっているからです。

学生時代であればキャップ帽等を被って電車に乗り、何気ない顔で街を歩けばいいですが、通勤時にスーツや通勤服となるとなかなかカモフラージュしにくいものです。帽子に似合わないし、包帯で頭をぐるぐる巻きにしても抵抗あるし、絆創膏で患部を蔽っても余計目立つ気がするし、髪が長めであれば少し髪形を変えて、傷口を隠すようにすることを考えた方がよさそうです。

特に頭を手術した場合の話ですが。とにかく頭の手術の場合が一番厄介かもしれませんね、後の体裁を繕うのが。