アテローム

傷口の手当を十分にしないとそこから雑菌が入り、数年かけて表面化してくる、皮膚と骨の間にできる老廃物の塊・・・これがアテロームの正体です。頭や背中、首、肘、膝等に出来やすく、痛みは感じないことが普通です。
このため相当大きくなり、皮膚が突っ張ったり、人目にも目立つようになり、“仕方ない”、“みっともない”といった時になってようやく外科手術を決断するというケースが多いようです。

拳半分位の大きさになってからでは、最早脂肪を吸引する方法は手遅れで、外科手術による方法がほぼ唯一の解決法になります。また稀にではありますが、雑菌が入り込むことによって痛みが走ることもあります。
また皮膚が突っ張るようになると、鈍い痛みを感じるようにもなります。こうなると除去しようとする意識も早まるわけですが、できれば痛みに関係なく、見た目に恥ずかしいと思う前に除去する方が賢明です。

何事も早めの治療が肝心ですからね。ただ先述したようにアテロームは老廃物の塊ですから、完全に除去しないと再発しやすい疾病ですので、やはり外科手術をした方が安全だとする医師もいるようです。
外科出の場合は、隆起している老廃物のみでなく、その周囲の組織も取り去ることにより、再発する可能性を低く抑えるようにするのが普通です。
無数の神経が張り巡らされている頭部等の場合、その神経も相当数切断されますので、術後当分の間しびれや、患部が無感覚になるのを覚えたりします。しかし痛みというのとは違います。