アテローム

アテロームの傷跡が残るか残らないかは、どれだけ肥大化していたか、執刀医の技量は？　手術したときの年齢、部位、手術し易い部位かそうでないか等によって差が出てきます。

弟の場合は頭部を３センチ程切り開いたので術後８年も経ちますが、縫った後は鮮明に残っていて、そこからは髪の毛一本生えません。同じく背中を３センチほど切って全摘した父親の場合も、それから亡くなるまで２０数年間、消えずに残っていました。

いずれも見え難い部位の傷跡なので殆ど支障がないですし、不意にその傷に気付いた誰かから指摘されたりしたとき、再び自らの気を引き締める格好の機会を提供してくれることでしょうから、悪い事ばかりではないですよね。

最近の医学では１センチにも満たない小さな穴を空けて手術を行う腹腔鏡手術というものへのニーズが急速に高まってきているようです。

それもその筈で、患部を開かないので患者の体力維持や入院期間の大幅短縮、中には日帰りも可能にし（局所麻酔のアテローム手術では、もともと日帰りも可能のようですが・・・）、且つ低価格化・・・。人気が出ない筈がないのです。しかしそれを可能にする技術者が医師の数だけあるわけでなく、アテロームの手術にまで適用されているかは定かでありません。

ですがもしこの疾患に腹腔鏡手術が適用されるなら、傷口は数ヶ月で殆ど見えなくなることでしょう。試しに聞いてみるのもいいと思いますよ。